#author("2025-12-16T14:00:05+09:00","default:mokuzai","mokuzai") #author("2025-12-16T14:19:27+09:00","default:mokuzai","mokuzai") #contents *土木学会東北支部 [#xc3a0535] **令和7年度テーマ [#w4fc5ced] -スマートフォンを用いた簡易振動測定による木製歩道橋の構造性能評価 連名者:宮島龍清、岸本龍巳、及川大輔 概要:本研究では、スマートフォンを用いた簡易振動試験により、架設から22年が経過した大断面集成材を用いた木製歩道橋を対象として、構造性能評価および歩行時の振動使用性評価を実施した。 その結果、みなし架設当初と比較した橋梁全体の曲げ剛性の低下は約23%であり、同年代に架設された他の木橋と比較して低減率は小さく、本橋は比較的健全な状態にあることが確認された。 一方、歩行時の振動使用性評価では、通常の歩行速度では「やや振動を感じる」程度であったのに対し、早歩き程度の歩調では「やや歩きにくい」と評価され、振動使用性に課題が認められた。 以上より、本橋は現時点では構造性能を満足しているものの、歩行時の快適性の観点からは、今後も継続的な経過観察が必要であると考えられる。 -架設から38年経過した大断面集成材を用いた2ヒンジ上路式アーチ橋「かじか橋」の曲げ剛性と健全度 連名者:岸山冠太、齋藤凛、及川大輔、本田秀行 概要:かじか橋は1987年に架設された、日本初の大断面集成材を用いたアーチ形式の近代木橋であり、木橋の経年劣化を把握するうえで重要な事例である。 本研究では、スマートフォンを用いた振動試験により固有振動数および減衰定数を把握し、過去5回の調査結果と比較した。 あわせて、FAKOPPによる応力波伝播測定を行い、アーチ部材の健全度を評価した。 その結果、曲げ剛性はみなし架設当初から約60%低下しており、6年前の調査時よりもさらに低下していることが確認された。 -竹筋の曲げ特性に関する基礎的検討 連名者:大村夏生、及川大輔、安達和也、子田康弘 概要:竹筋コンクリートに用いられるような薄く加工された竹筋の曲げ特性に関する研究は少ない。 そこで本研究では、厚さ4mmに加工した竹筋を対象として、表皮側および内側の配置による曲げ特性の違いに加え、節部が曲げ特性に及ぼす影響について実験的検討を行った。 曲げ試験の結果、内側を引張側に配置した場合に、より高いヤング率を示す傾向が確認された。 既往研究では、表皮側に維管束が集中していることから、表皮側を引張側に配置した方がヤング率が高くなると報告されているが、 本研究で対象とした厚さ4mmの竹筋では、維管束分布のばらつきによる影響は小さく、それ以上に表皮に存在する外皮層が曲げ剛性に与える影響が大きいことが示唆された。 これらの結果は、竹筋コンクリートにおける竹筋配置や設計手法を検討するうえでの基礎的知見となる。