連名者:宮島龍清、岸本龍巳、及川大輔
概要:本研究では、スマートフォンを用いた簡易振動試験により、架設から22年が経過した大断面集成材を用いた木製歩道橋を対象として、構造性能評価および歩行時の振動使用性評価を実施した。 その結果、みなし架設当初と比較した橋梁全体の曲げ剛性の低下は約23%であり、同年代に架設された他の木橋と比較して低減率は小さく、本橋は比較的健全な状態にあることが確認された。 一方、歩行時の振動使用性評価では、通常の歩行速度では「やや振動を感じる」程度であったのに対し、早歩き程度の歩調では「やや歩きにくい」と評価され、振動使用性に課題が認められた。 以上より、本橋は現時点では構造性能を満足しているものの、歩行時の快適性の観点からは、今後も継続的な経過観察が必要であると考えられる。